あやつりさんばそう
操り三番叟

本外題…操り三番叟
通称…操り三番
初演…嘉永6年(1853)
作者…篠田瑳助
主な登場人物
・三番叟
・後見
能「翁(おきな)」を舞踊化した、いわゆる三番叟物のひとつです。
他にも、「舌出し三番叟」「二人三番叟」「廓三番叟」などがあります。
五穀豊穣の祈りを込められた舞踊で、お正月などのおめでたい時に舞う祝儀物です。
操り三番叟は、操り人形にした趣向で作られており、箱の中から三番叟の人形が出て踊り出します。
人形が糸で操られているように踊るのが見どころです。
人形なので表情は変えずに、
踊っている途中に糸が絡まったりして後見が助けたりします。
能では神聖で特別なものとされていますが、歌舞伎では面白い動きを強調し滑稽に演じられます。