めでたさ重なる初舞台
令和元年となり祝賀ムードの中、
当代菊之助さんの長男が七代目尾上丑之助(うしのすけ)を名乗り初舞台を勤める今回の團菊祭。
菊之助さんや祖父である菊五郎さん、吉右衛門さんらも出演し門出を祝います。
「尾上丑之助」は
「尾上菊五郎」「尾上菊之助」に先立って襲名される音羽屋の名跡です。
寺嶋和史さんとしての初お目見えから3年。
菊之助さんも初舞台で勤めた「絵本牛若丸」で七代目丑之助さんが初舞台を踏みます。
新しい時代に、まだ5歳という可愛らしい丑之助さんの第一歩を拝見するのが楽しみです。
また今回祝い幕はジブリの宮崎駿監督が描いたそうですね。今年12月に歌舞伎化される「風の谷のナウシカ」のご縁で依頼したのだとか。
五月團菊祭公演中には原画がロビーに飾られるとのこと。
祝幕の真ん中には、丑之助さんにそっくりな牛若丸と弁慶が描かれています。
「絵本牛若丸」に弁慶は登場しないし、五条大橋の時点では、弁慶は七つ道具を背負っていません。
しかし、弁慶がいないと牛若丸だと分からない、牛若丸と弁慶と言えば五条大橋ということから象徴的なものとして、今回のデザインに決めたそうです。
またこのデザインのこともあり
3月に行われた会見では鬼三太役を勤めると話していた菊之助さんも
舞台に弁慶が出ないわけにはいかないだろうということで鬼三太ではなく武蔵坊弁慶を勤めることとなったそうです。