
歌舞伎辞典
kabuki jiten by Tomoko Shimokawa

原作者 吉田修一が3年間歌舞伎の黒衣を纏い
楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身作「国宝」。
2017年〜朝日新聞にて連載された「国宝」は、
2019年 第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞した。

STORY
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。
この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく...。
誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。
何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。
(引用元:「国宝」公式サイトより https://kokuhou-movie.com )
監督
李 相日

1974年1月6日生まれ。大学卒業後、日本映画学校に入学。
99年に卒業制作として監督した『青 chong』が、2000年のぴあフィルムフェスティバルでグランプリ他4部門を独占受賞してデビュー。
以降様々な作品で受賞し、2006年『フラガール』では
第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞。
初めて吉田修一作品に挑んだ『悪人』(2010年)は
第34回日本アカデミー賞13部門15賞受賞、最優秀賞主要5部門を受賞し
第35回報知映画賞作品賞、第84回キネマ旬報日本映画ベストテン第一位
第65回毎日映画コンクール日本映画大賞など国内のあらゆる映画賞を総なめにし
第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得る名作に。
更には『許されざる者』(2013)、
『怒り』(2016)、
『流浪の月』(2022)など、常にその最新作が期待と評価をされている、日本映画界を牽引する監督のひとり。
原作
吉田修一

1968年9月14日生まれ。
2002年「パレード」で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川龍之介賞を受賞。
2007年「悪人」で毎日出版文化賞など、「横道世之介」で柴田錬三郎賞を受賞するなど、多数の著書が数々の賞に輝く。
2017年より朝日新聞にて連載された「国宝」は、2019年第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞をダブル受賞。
近刊に、「罪名、一万年愛す」がある。
脚本
奥寺佐渡子

代表作
・『サマー・ウォーズ』(2009)
・ドラマ「最愛」(2021/TBS)
・ドラマ「下剋上球児」(2023/TBS)
撮影
ソフィアン・エル・ファニ

代表作
・『アデル、ブルーは熱い色』(2014)
第66回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞
・『禁じられた歌声』(2015)
・『イン・セイフ・ハンズ』(2023)
美術監督
種田陽平

代表作
・『キル・ビル Vol.1』(2003)
・『THE 有頂天ホテル』(2006)
・『三度目の殺人』(2017)
King Gnu 井口理

主題歌「Luminance」


吉沢亮
横浜流星/高畑充希 寺島しのぶ
森 七菜 三浦貴大 見上愛 黒川想矢 越山敬達
永瀬正敏
嶋田久作 宮澤エマ 中村鴈治郎/田中泯
渡辺謙
原作:吉田修一「国宝」(朝日新聞出版刊)
監督:李相日 脚本:奥寺佐渡子 音楽:原摩利彦
主題歌:「Luminance」原 摩利彦 feat. 井口理(Sony Music Label Inc.)