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くるわぶんしょう よしだや
廓に通いつめ勘当の身となった藤屋の若旦那 伊左衛門。
深編笠に紙衣という姿で師走の吉田屋へやってくる。
吉田屋の主人 喜左衛門は座敷へと案内するもなかなか現れない夕霧に拗ねる伊左衛門。
そこへやってきた夕霧と痴話喧嘩となるが、夕霧も逢えぬ辛さから患っていたことを涙ながらに訴え二人は仲直り。
藤屋から夕霧を身請するための千両箱が届き、伊左衛門の勘当も解けめでたく結ばれる。
近松門左衛門の「夕霧阿波鳴渡」吉田屋の段を脚色したもので、実在した遊女 夕霧をモデルとした夕霧狂言。